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お菓子のおじさんよりすごい人がいるんだっちゃ!

はい、こんにちは。最近ようやくLINEを始めたんですけど、今のところ、猫好きの友人たちと猫のスタンプを送り合ってるだけですね。既読無視されてもぜんぜん傷つかない。

お菓子のおじさんっていうのは、中田英寿さんのことなんですけど、プロサッカー選手を引退してから、お菓子の開発に携わってるみたいです。中田さんは現役時代から、お菓子が好きだったようで、ワールドカップの予選で中東かどっかに行く時も、チョコレート菓子と少年ジャンプを持っていったらしいです。中学生の遠足の持ち物で日本を牽引している。

それで、どうやらその中田さんよりすごい選手が、中田さんの同年代にいたみたいで、財前宣之という人です。彼は度重なる怪我によって、日本のA代表には選ばれなかったようなのですが、ユース時代の実力は突出していたらしいのです。この間、この財前さんの特集番組が放送されていたのですが、ユースの日本代表で、彼と一緒にプレイした宮本恒靖さんが、「紅白戦では財前がいるほうが必ず勝っていた」と、白い巨塔の覇権争いみたいな台詞で絶賛していました。もちろんその代表に帯同していた中田さんも、同番組で財前さんの実力を認めていました。

タイトルだけ読むと、働かないでお菓子だけ食べてるおじさんよりすごい人のことみたいになってますけど、それよりすごい人は、全国に多分8000万人くらいいる。

財前さんのユース時代の日本代表での背番号は10番で、当時は中村俊輔さんが技術に溺れて調子に乗っていた(スポーツクロスで本人が古田に言ってた)こともあり、圧倒的な存在だったようです。中田さんが語るところによると、代表での走り込み練習の際に、他の選手たちが必死に取り組んでいる中、財前さんだけ力を抜いて走っていたにも関わらず、コーチたちがそれを容認していたらしいのです。いいなその裁判で有利な貴族みたいな扱い。

しかし19歳の時に、膝の靭帯を断裂し、その数年後に復帰するのですが、その後2度同じ怪我をし、選手として100%の実力は発揮できなかったようです。

彼がすごいと思うのは、膝の靭帯を切るという大怪我を3回もやったのに、結局プロチームの10番として活躍したことなのです。(日本のフル代表には選ばれなかったけど、Jリーグのチームと契約していた)

実は彼が最初に膝を怪我した時に、スペインリーグのチームの一員として、開幕戦を控えていました。まあ中田よりすごかったんだから、世界に出ますよね。しかしそこで、チームからの長期離脱を余儀なくされ、その後帰国という結果になりました。つまり、もしその時に怪我をしていなければ、日本人初のリーガエスパニョーラ挑戦になっていた可能性が高いのです。

これめちゃくちゃ悔しくないですか?いやないですか?って言われても、サッカーぜんぜん知らない人には分からないかもしれないですけど。サッカーぜんぜん知らない、編み物とかが趣味の人にも分かるように説明すると、かぎ針で数ヶ月かけてマフラーを編んでたのに、途中で無邪気な子供が毛糸を全部ほどいちゃうみたいな。針の種類がマニアックすぎて、サッカーと編み物の中間にいる人たちに全く伝わらない!

でも財前さんはそこで腐らなかったんですよね。前述したように、日本に帰ってきてからも、同じ怪我を2回やってるんですけど、結局ベガルタ仙台の10番として活躍しました。これ泣いちゃうよね。僕この財前さんの特集番組を見た時に号泣したんですけど、これ寄生獣以来だからね。僕が物語に触れて泣いたのは、寄生獣と財前だけ。寄生獣と財前。

勝手な想像ですけど、さっき書いた、代表での練習中にランニングをサボるような選手って、めちゃくちゃプライドが高いと思うんですよね。たぶん、「自分には才能があるから、辛い練習はしなくていい」と思っていたところもあるでしょう。しかし大怪我をすると、地道なリハビリが必要になってくるので、強い葛藤と苦労があったと思います。

財前さんはその後34歳まで現役選手を続け、今はサッカースクールで子供たちに指導をしているそうです。財前さんはインタビューで、「昔の僕と似たような、慢心している子たちに自分の経験を伝えたい」と言っていました。いやこれは泣けるだろ。個人的には、シンイチが寄生獣に乗っ取られた母さんに語りかけるところより泣けるよ。

財前さんほどの大きなアップダウンではないとしても、誰にでも人生の浮き沈みってあると思います。そこでどう考えてどう行動するかで、その人の力のつき方が変わってくるのかもしれません。あと中田英寿さんは、今ワインのおじさんとファッションブランドのおじさんもやってるみたいです。やっぱり財前さんよりすごいかも。