長財布超使いづらい

中央に弁護士バッジみたいなコンチョが付いてる財布が壊れたので、新しく長財布を買ったんですけど、これ超使いづらいですね。

今までずっと二つ折りの財布を使ってました。それは単純にファッションセンスが死んでるっていうのもあるんですけど、何よりも長財布だとなくしそうという不安からでした。

というか今日タイトルのことよりもこっちを言いたいんですけど、財布を後ろのポケットに入れてる人なんなんですかね。後ろに入れるということは、当然死角に財布がある訳で、落としても気づかないことが多そうだし、何よりも盗まれそうですよね。バーでカバンを敢えて死角に置いて、盗られそうになったところをスリの現行犯で捕まえる、踊る大捜査線の恩田刑事がやるなら分かりますけど、あんなに綺麗なおかっぱの人は見かけたことがありません。しかもそういう人ってほとんど長財布を使っていて、駅内のホットペッパーくらい取りやすいんですよね。あとたまに鎖を財布とベルトループに繋いでる人がいますけど、あのファッションはクラピカが念を習得した時点で終わったと思います。たぶん財布を死角に入れる人はとても大胆な性格で、堂々と構えていられるのでしょう。僕のように飲み会で「私の異性のタイプは私の内面に深く関わりすぎている。したがって質問に答えることはできない」みたいなことを言う繊細な人間には、とても無理な話です。同じ段落にクラピカが二回出てきている。

で、たとえ前のポケットに入れるとしても長財布だと落としやすいんですけど、なんか気分で買っちゃったんですよね。自分でもよく分からないんですけど、例えるならたまにすごいツイストドーナツ食べたくなる時あるじゃないですか。普段は食べるとしてもアンドーナツなのにツイストドーナツ食べたくなる時あるじゃないですか。そういう普段近づかない物が異常に欲しくなる時って感情の抑制がきかないんですよね。まあ突発的にでも欲しくなったってことは僕にも長財布を求める気持ちがあったってことなんですけど、その辺はバランスというか、25年分の二つ折り財布への愛情がふとした拍子に停滞して感情が散漫になったんですね。多分こういうタイミングで笑うセールスマンが出てくるんでしょうけど、とにかくそういう浮気心が出てしまったのです。

長財布はネットオークションで買って、実はここで出品者と限界までしょうもない小競り合いがあったんですけどそれは割愛します。本当にただの意地の張り合いだったので。で、品物が届いたんですけどこれがとても使いづらいんですね。僕は三つ折りの財布を使ったことがなくて買う前から多少心配だったんですけど、そこは「財布であることに変わりはないよ」と財布をサッカーに替えると移籍するブラジル人みたいになる台詞で強がっていました。しかしこれがすぐにでも二つ折りに戻りたくなるくらい厄介でした。

バッサッサッなんですよね。長財布を開く時バッサッサッなんですよね。この以前はバッサッで済んでたのがバッサッサッになったのが僕の中で深刻で、会計の度に前よりワンテンポ遅れるのは辛いものがあり、微弱ながらも確実に精神を蝕むという意味ではおっさんの独り言に近いと思います。あと開いた後も分体を押さえてないと財布が宙吊りになって気持ち悪いです。これだと小銭を取りづらいしなんかお風呂のフタを持ってるような気分になるんですよね。どんなに高級ブランドの、例えばヴィトンの財布を買ったとしても、僕の中では「ヴィトンのお風呂のフタ」にしかなりません。「このヴィトンは本物ですね。ツヤも素晴らしい。お風呂のフタだけど」みたいなことを言う鑑定士をイメージしてしまう訳です。

たぶん長財布を使ってる人って利便性よりもファッションを優先するタイプで、真冬に赤いちゃんちゃんこを着て寝てる僕とは違う人種なんだと思います。今回は失敗したことで一つ勉強になったし、長財布を使う人は使う人でいいんですけど、札入れとしては微妙だなと思いました。でもあれがおしゃれなのもなんとなく分かります。ただ僕はお風呂のフタだと思います。グッチでもお風呂のフタです。終わりです。