これが本当の(意味深)だ

ネットで遊んでるとよくネットならではの専門用語を見かけますね。例えばktkr(きたこれ)や自演乙(自作自演お疲れ様です)などがあり、それらの言葉で盛り上がってる掲示板などをしばしば目にします。そんなネット用語でちょっと気になるものがあって、それが表題の(意味深)です。

これは色んな台詞の語尾に用いられて、文字通り発言に深みを持たせる、何か想像の余地を与えるといった使い方をされます。代表的なものだとドラゴンボールベジータの台詞の最後につけられて、「カカロットフュージョンには時間がかかる(意味深)」といった感じです。まあ下ネタですよね。これはこれで、ベジータは前戯を長めにとらないといけないと考えるとちょっと面白いんですけど、少し安直というか、インパクトが弱いですね。他にもきのこソース(意味深)や女の子同士っていいよね(意味深)などがあり、ちょっとネット住民の頭の中が心配になりますし、もう少し違う使い方もしてみたいですね。

そこでこの(意味深)を使うのに適した発言を、悲しくも身内のエピソードから思い出したので、それに上記の(意味深)を当てはめてみたいと思います。

僕が幼少期を過ごした地域にはほとんど床屋がなくて、唯一「たけのこ」という夫婦でやってる床屋が1軒あるのみでした。僕はこの頃から人見知りが炸裂してたので、いつもお母さんに散髪してもらってたのですが、父に「少しは知らない人に慣れろ」ってことである日無理やりたけのこに行かされました。正直かなり不安でしたが、母も父に賛成で「今日はお母さんは切らない」とか言うので仕方なく承諾しました。でまあ行ったんですけど、苦痛以外の何物でもなかったんですね。多分一般的に見ればとても親切で気さくな夫婦だったんですけど、僕のシャイのこじらせ方が予想以上に深刻で、その明るさが逆に辛かったんですね。でなんか会計の時に子供へのサービスか知らないですけど100円をくれて、見た目もできない御曹司みたいにされて帰ってきたんですね。そんな一部始終を父に報告したら、なんか100円を回収しながら「明日もたけのこ行くか!」とか言い出したんですね。

うん、え?どういう意味?僕の話聞いてた?緊張して辛かったって言ってんじゃん。そんな息子をもう1度前線に送り出すつもり?ましてや床屋だよ?そんな毎日行っても意味ないじゃん。うん、え?100円?100円か?明日行ってもう1度100円だけもらってこいってこと?確かに当時の僕の家庭は、1週間近くの沖縄旅行や新車の購入でなんとなく家計がやばいってことは分かってたんですけど、まさか子供が可愛げでもらってきた小銭を当てにするなんてことはないよね。うん、でも100円回収してたよね。あれ僕のだよね。何釣り人みたいなポケットばっかりのベストに100円しまってんの。お父さん、ねえ僕のお父さん。

しかし当時の僕の気弱な性格ではこのような反論もできず、その発言の意味を問いただすこともできませんでした。

あのー、非常に残念なんですけど、20年近く経った今冷静に考えるとこの推理多分当たってるんですね。結局その翌日はもう1度たけのこには行かなかったんですけど、その後たけのこに行かされるたびに100円を回収されましたからね。3回目くらいからは「もらった?」と限界までシンプルな言葉で押収されましたからね。

そしてここで本題です。この一家の大黒柱とは思えない物言いを、今回のテーマのネット用語と組み合わせるとこうなります。

明日もたけのこ行くか!(意味深)

まあ裏にある欲求はシンプルですけど、そのにおわせ方が実に深いですね。今回ネット用語の使い方に強く物申す予定だったんですけど、書いてる途中で父への恨みが予想以上に膨れ上がったので、ほとんどただの愚痴になりました。子供はこういう細かいやりとりを鮮明に覚えています。気をつけてください。終わりです。