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ドキドキ病人将棋クラブ

最近将棋を始めた。最初渡された駒を4-3-3のフォーメーションで並べ、桂馬のメッシを中央に切り込ませていたら「どうする?やめる?」と言われた。

病院の患者さんに将棋好きな人がいて、いつも眺めているだけだったのだけど、「どうして駒が裏返るんですか?」「表のままじゃダメなんですか?」と蓮舫スタイルで問い詰めていたら「やってみる?」と教えてくれることになった。

初めて将棋盤の前に座ってマス目を数えたら81個だったので、「アイスクリームより50多いですね」「いや、アイスクリームが将棋盤より50少ないと言うべきか」とコメントしてたら返答なしで授業が始まった。まずそれぞれの駒の強さを教わり、歩兵はたけし軍団で言うところのつまみ枝豆だなと思っていたら、歩兵が盤上に18個置かれることを知って気持ち悪くなった。

次に駒の動かし方を習った。金将が6方向に動けるのはいいとしても、銀将がそれより少ない5方向にしか動けないのは納得できなかった。漫画「銀と金」で裏社会の王と呼ばれている平井銀次と、「その銀を超える金になりたい」と野心を抱いている森田鉄雄の関係と矛盾しているからだ。思わず「福本伸行先生の」と言おうとしたら、王将が全方向に動けると言われて少し気持ちが落ち着いた。王将の床は滑りやすいからだ。

いきなりの対局は難しいので、まず金矢倉という初歩的な守備の陣形を教わった。王将を金将や銀将で固めて守る戦法で、これだけ覚えればいいのだと思っていたら、他にも銀矢倉、片矢倉、総矢倉を覚えろと言われ、将棋盤で星一徹をやろうかと思ったが、矢倉穴熊という可愛らしい戦法もあったので許すことにした。

将棋上達の近道として、「羽生善治のみるみる強くなる将棋入門」という本を勧められた。最初は「あん?ミル姉さん?あのコントは名作だよ」と意味不明な返答をしていたのだけど、丁寧な解説と整理された構成でとても分かりやすかったので、もっと羽生さんのことを知りたくなって何故か公文式のCMの動画まで見てしまった。

まだまだ初心者の域を出てないのだけど、なかなか奥が深くてハマってしまった。いつか対局中に塔矢アキラの「ふざけるな!」というモノマネをしようと思っているのだけど、教えてもらってる側なのに失礼すぎるしそもそも種目が違った。